ミズイロオナガシジミ Black-banded Hairstreak
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還暦を迎えてはいたもののまだ現役だった頃なので、確か土曜日か日曜日だったはずである
家内と二人で6月の狭山湖周辺の雑木林を散策した 初めて歩くコースだったが、タイミングに恵まれたものか、10頭以上ののミズイロオナガシジミに数十年ぶりに遭遇し、胸をときめかせた
少年時代に向ヶ丘遊園近くの丘陵によく採集に出掛けた懐かしい蝶で、珍しい種類ではないが出現時期が限定的なため意識して探さない限りまず出会うチャンスはない
その後、リタイアして時間的余裕ができたので6月上旬には毎年のように近くへ行ってみるのだが、不思議なことにその時のコースがわからない
というより付近をいくら歩いてもミズイロオナガシジミがいないのである おそらく自然公園として都が管理している場所で、雑木林も伐採された形跡などないのだが、まったく姿が見えない
タイミングの問題なのか目に見えない異変が起こったのか、ミステリーである

その後、この蝶には何回も出会っているがたいていは1頭だけの寂しい出会いであった
10頭以上の個体との出会いは10年以上もたった2013年の中国山地のナラガシワ林で、ひさしぶりに少年時代の感動を思い出すことができた