コウゲンヒョウモン Daphne Fritillary
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キタヒョウモンの項で触れたように昔ヒョウモンチョウと呼ばれていた種類が2種に分かれ、本州中央部に棲息する種はコウゲンヒョウモンと名前が変わることになった
関東地方をメインフィールドにするものにとってはヒョウモンチョウをコウゲンヒョウモンと呼び変えるだけのことなのだが、もともとヒョウモンチョウにはコヒョウモンという外見がよく似た近似種がいてこちらは本州にも北海道にも棲息するので識別のややこしさは相変わらずということになる
フィールドではまず写真を撮り、後で識別を行うことになるが、これが意外と難しい
翅表では前翅2列の黒点列の最下段の黒点が融合していればコヒョウモン、分離していればコウゲンヒョウモン(北海道ならキタヒョウモン)と判定する
翅裏では、後翅外縁の紫褐色の帯が明瞭なのがコヒョウモンで、キタヒョウモンやコウゲンヒョウモンは帯がぼやける 
前翅の縁が直線的であるのもコウゲンヒョウモン(キタヒョウモンも同様)の特徴だ