ウスアオオナガウラナミシジミ Silver Forget-me-not
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前掲のシロウラナミシジミと同様、本来の日本の蝶ではなく、迷蝶あるいは迷蝶による一時的発生とされている
ところがここ数年で見ると西表島では実質的に定着し、「日本の蝶」になってしまった
特にシロウラナミシジミのほうは食草がショウガ科系であるため棲息場所が特定され、ポイントに行きさえすれば必ず見られる蝶になっている
一方、このウスアオオナガウラナミシジミのほうは食草が他のウラナミシジミ類と同じようにマメ科植物で、その存在は広範囲にわたる
そのため、ここに行けば必ずというポイントがなく、最初から撮影を諦めていた
ところが2014年西表の林道を探索していた時に偶然出会うことができたのである
といっても会った瞬間感動の涙というわけでもなく、「オジロシジミとは少し違うな」といった程度の認識で撮影した
宿舎へ着いてから図鑑とカメラのディスプレーを比較してウスアオオナガウラナミシジミと気付いたというのが実態である
識別ポイントは後翅裏面上端の2黒点でウラナミシジミやオジロシジミ、クロマダラソテツシジミなどによく似た普通のシジミチョウである