ツマジロウラジャノメ White-tipped Woodland Brown

蝶の写真を始めたころはツマジロウラジャノメの写真は簡単に取れると思い込んでいた
関東甲信越では普通種で、撮影シーズン的にも十分幅があって、いつでも撮影可能と高をくくっていた
ところが採集ガイド(もっとも20世紀発行の古いガイドだが)
にあるいろいろなポイントに何回出かけても姿が見えない
要は、ノガリヤスなどの食草の生えるような川沿いの崖がほとんどコンクリートで固められてしまって、棲息環境が著しく破壊されてしまい、姿を消してしまったということらしい
自然の保護が徹底している上高地などではまだ観察可能だが、棲息条件にあうポイントは減少する一方のようだ
初めての出会いは2011年、ベテランのTさんにご案内いただいて長野県の某所で撮影することができた
ジャノメチョウの仲間なので特に美しい蝶ではないが、個人的には写真から「有難い後光」が差しているように見える

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