オオゴマシジミ
Eastern Large Blue

信じられない方もいると思うが、シジミチョウの幼虫には「草食系」ではなく、「肉食系」のものがいる
オオゴマシジミの幼虫(3令までは草食系で4令から)はクシケアリという蟻の巣の中に入り込み、蟻の幼虫を食べて育つ(蟻のほうも蝶の幼虫の出す甘い蜜が魅力で、非人道的行為を黙認しているようだ)
生活環境が特異なため、この蝶の生息数は激減しており、かなり山奥に行かないと出会うのが難しい
長年にわたる空振りの末、2010年この蝶に初めて対面した
大きさや翅表の模様などゴマシジミにそっくりだが、前翅裏の黒点が大きくゲジゲジ眉毛のように黒く滲んでいる
このような裏面の黒点を持つシジミチョウはジョウザンシジミやオオルリシジミなどがいるが、いずれも出会うのに苦労したものばかりである

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