ミヤマセセリの写真は何枚撮っても同じようなイメージになる 早春の雑木林に現れる蝶で、それも新芽が萌えだす直前の枯葉の世界を飛び回るため写真のトーンは「茶色の中の茶色」に限定されてしまう もちろん緑をバックに翅を拡げて休むこともあるが、ミヤマセセリのイメージとかけ離れてしまって写真としては採用しにくい ギフチョウと同じようにその年の蝶のシーズンの開幕を告げる「春の使者」なので愛着を感じるが、低山ならどこにでもいる蝶なのでわざわざ会いに行くほどではない