昭和時代の蝶類図鑑にカシワアカシジミ(キタアカシジミ)は載っていない
この蝶が日本で25番目のゼフィルスとして新たに認定されるようになったのは年号が平成に変わった後である
リタイアして蝶の写真を始めたころにはもう図鑑には載っていたが、「北海道にいる柏を食草とするアカシジミ」という認識はあるもののどこに行ったら出会えるのか情報は全くなかった
数年後固有の蝶を探して北海道を歩くようになり、十勝平野の柏林をさんざんチェックしたが10年間では結果が出せなかった
撮影に成功したのは2015年の7月、この蝶だけを目的に小樽海岸の柏林を訪ね「午後3時ごろから活動する」との事前情報通りにカシワのアカシジミを確認することができた
小樽海岸の柏林は想像以上に巨大で中に入ることが難しく、下の左の写真のように遠く飛翔する個体はなんとか撮影できるのだが、普通のアカシジミのようにじっと止まっているところをアップで撮影するのは相当な幸運が必要となる
運よく比較的近い枝に止まったところと近くの草にたまたま降りたところが取れたので、夜は同行の家内と祝杯を挙げた

カシワアカシジミ Nothern Orange Hairstreak
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