カラフトセセリ European Skipper
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20世紀の蝶類図鑑にこのカラフトセセリの名前はない  国内での最初の採集記録は1999年だそうだ
もともとアフリカ・ユーラシア(カラフトを含む)に広く分布するようだが、アメリカではこのセセリが牧草(チモシー:競走馬の飼料)と共に持ち込まれ、たいへんな牧草害虫となっているという
日本のカラフトセセリも競馬馬の牧草由来と考えられるが、当初は最初の発見地(北海道の滝上町)から棲息域を拡大することはなかったので蝶マニアの興味の対象でしかなかったと思う
2010年、この蝶を撮影するために(それだけの目的で)滝上町を訪問した
道路わきの草地にかなりの数の本種が飛んでいてそれなりに楽しんだのだが、その翌日、丸瀬布でもこの蝶に出会った  それもそれほど広くない草原に何十頭も飛んでいる
オレンジ色に近い茶色のかわいい蝶なので、個人的には楽しみだが、その内、牧草の帰化害虫として悪名が轟くのではないかと懸念を抱いている