もう10年以上前になるが、仕事をリタイアした後しばらくの間、毎年のように沖縄県へ通った
現役のころは仕事への影響を考えて、プライベートの外国旅行や日本国内でも離島への旅行は一切したことがないので、リタイアを機会に、家内と堰を切ったように南西諸島などに出かけることになった次第である
はじめは沖縄本島だったと思うが、南国の蝶に会いに石垣島や西表島などに通いだすと那覇が単なる中継点になってしまい本島のほうはご無沙汰が続いた
つまり沖縄本島にしかいない蝶が後回しになってしまったわけである

2013年夏、家内が沖縄ヤンバルの鳥3点セット（ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、アカヒゲ）の写真を撮りに行くのにタイアップして名護周辺でフタオチョウを探す機会を得た
フタオチョウはオオイチモンジなどに近い蝶で高い梢の上でテリトリーを張る
この習性を前もって頭に入れておけば、鳥撮影用の超望遠レンズと三脚を準備したのだったが、この時は機動性を重視した機材だけだったので写真としては十分納得のいくものが撮れなかった
それでも念願の「沖縄の蝶」に出会うことができ、その晩は家内と泡盛で何度も乾杯した