バナナセセリ Banana Skipper
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自然界における外来生物の取り扱いは厄介な問題である
実は(日本の)蝶の世界にも「外来種」と呼ばれる分野があってホソオチョウ、アカボシゴマダラ、カラフトセセリ、バナナセセリがこれに該当する
いずれも蝶が自力で海外から渡ってきたのではなく、人為的に放蝶されたものもしくは農産物などにまぎれて越境侵入したものである
(念のために断わっておくが、アカボシゴマダラには奄美大島に棲む「純国産」の亜種がいて、関東地方などで勢力をふるっている別亜種のほうが外来種だ)

2013年、沖縄北部のバナナ畑を捜し回りこのバナナセセリを見つけた
とにかくでかいセセリチョウで飛ぶとバタバタと音がして迫力がある
加えてルビーのような赤い目がいかにも「外国人」のイメージだ
この蝶は完全にバナナ生産者にとっての害虫なので、いずれ駆除されて「日本の蝶」ではなくなってしまうように思う

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